今回は過食嘔吐で歯がボロボロになってしまう、溶けてしまうという事の真相と、その対策や治療について解説して参ります。
結論からお伝えすると、過食嘔吐は歯にも悪い影響を及ぼします。
しかし過食嘔吐をしていても、まだ歯に影響が出ていない人は事前の対策をしっかり行う事で、歯が溶けたり、欠けたりボロボロになったりする事を防げるので、是非参考にしてみて下さい。
Contents
過食嘔吐で歯がボロボロになる原因
はじめに過食嘔吐で歯がボロボロになってしまう原因についてです。
大きな原因は、嘔吐する時に胃液(胃酸)が歯を溶かしてしまう事で、これが徐々に歯を溶かし歯が弱ってしまうのです。
過食嘔吐で起こる歯の疾患
過食嘔吐による一番大きい歯科疾患としては、酸蝕(さんしょく)症です。
酸蝕症とは、胃液=胃酸による化学的な歯質の溶解の事を言います。胃液が口内に逆流する事で歯が溶けてしまます。この酸蝕症が引き出す歯の症状としては
- 知覚過敏や冷水痛
- 噛み合わせ際に痛みを感じる
- 何かの衝撃で歯が欠ける
- 重症になると歯が折れたりする
等が挙げられます。
ではこれらの症状を事前に予防するためにはどのような事をすれば良いのでしょうか。
過食嘔吐から歯を守る方法・対策
過食の回数を減らす事が最も効果的ではありますが、今回は過食嘔吐の回数を減らせない人達に向けて日頃の対策をお伝えします。
対策1、過食嘔吐直後は歯を磨かない
意外に感じるかもしれませんが、嘔吐直後は歯が弱っています。そのため歯ブラシでこするとよりダメージを与えてしまうので、直後の歯磨きは避けましょう。
歯磨きは過食嘔吐後1時間後にフッ素を含む歯磨き後で行うと効果的です。
対策2、過食嘔吐後は水で口をゆすぐ
歯を磨くのではなく、水で口をゆずくようにしましょう。口の中に残っている胃酸を出来るだけこれですすぎ流しましょう。
対策3、酸性飲料を減らす
酸性飲料とはフルーツジュースや炭酸飲料の事を指します。これを減らし、胃酸以外の酸が歯に影響を与える事を避けるように心がけましょう。
また、酸性飲料を飲む際は直接コップから飲むのではなく、ストロー等を使用して飲む事をおすすめします。
対策4、定期的に歯科検診を受ける
歯の事は歯のプロに診てもらうのが1番です。過食嘔吐による歯の影響も考え、年に2回は歯科検診を行うようにしましょう。
もちろん、歯医者さんには過食嘔吐の事は伝えなくても大丈夫です。通常の歯科検診の認識で通うようにして下さい。
過食嘔吐で歯がボロボロ、溶ける?過食嘔吐歴10年の私が対策を解説まとめ
実際私は10年以上過食嘔吐をしていますが、上記の対策を徹底し、歯には異常はありません。
定期的に歯医者さんに行く事で、歯の状態を把握し、適切な処置を教えて貰えるのに加え、虫歯になってしまった歯はすぐに治療する事で、酸によって歯が欠けてしまう事もありません。
※虫歯は特に酸によって歯へのダメージが増加し、欠けやすくなってしまうので要注意です。
また、1~2年に1度はホワイトニングもする事で、外見も白く綺麗な歯を保つ事が出来ています。
過食嘔吐が歯に悪影響がある事は事実なので、出来るだけ歯にダメージを与えないためにも日頃の対策が非常に重要になってきます。上記で解説したポイントを意識し、健康な歯を保てるようにしましょう。