私が過食症(過食嘔吐)になったきっかけ┃母親にデブと言われて

私が過食症(過食嘔吐)になったきっかけ┃母親にデブと言われて

今回は私が過食症(過食嘔吐)になったきっかけについて紹介したいと思います。

過食嘔吐をし始めたのは遡る事10年前、しかし思い返してみると実はこれ以前から摂食障害に陥ってしまう危うさをずっと持っていたように思います。

あくまでも、私の体験になるので、参考までに見て頂けたら幸いです。

ずっと“華奢な子”だった幼少期

小さい頃から食が細く、小学校を卒業するまでは“蚊のように細い”と言われ続けていました。

この頃は自分の体型はあまり気にはしていませんでしたが、周りの人に「細い細い」と言われるので、自分は細い子だと思っていました。

しかし、中学3年生あたりから所謂“思春期太り”が始まります。

過食嘔吐になる発端

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中学3年生あたりから食べる事が大好きになります。思春期という事も相まって、それまで細かったのにどんどん太っていきます。

この頃がBMIで言うと20位です。決してデブと言える程ではないですが、元が細かったため「太ってしまった」という印象が強かったです。

友達に「デブ」と言われる

私は基本的に人に何を言われても怒らず所謂“いじられキャラ”だったため、友達から体型の事を言われるようになりました。もちろん周りも悪意があったわけではないと思いますが、中学、高校の私には中々きつかったです。

冗談めいた口調で

「(体型が)丸いから今日からマルって呼ぶね!」

「顔がパンパンじゃんww」

などと言われ、「ちょww」とか言って茶化していましたが、本当はとても傷ついていた事を覚えています。

いつか痩せて見返してやろうと心の底で思っていました。

親にも「デブ」と言われる

友達にも勝ってきつかったのが母親からの「デブ」という言葉です。

我が家の家系はもともと細身の人間が多く、デブと呼べるような人はいませんでした。そのため、美意識が高く、スタイルの良い母親は私がぷくぷくと太っていくのが許せなかったようです。

「なにその身体、肉どてらでも着てるの?」

「そんな体型で恥ずかしくないの?こっちが恥ずかしいわ。」

「太ってるのにまだそんなに食べるの?信じられない…!」

こんな言葉を毎日言われました。母も悪気があったり虐めたりしようとしていたわけでなく、私の美意識を高めようと、現実に気づかせようとしてくれていたのかもしれません。

しかし、毎日のようにこんな事を言われ続ける事で、この頃から

  • デブ=悪
  • 食べる事=悪

と脳裏に刻まれてしました。今でも「食べること=悪」という概念が染み付いて離れません。

過度なダイエットを繰り返す┃摂食障害の始まり

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どうしても痩せたい、細くなりたい、細くなってバカにしたやつらを見返したい

高校2年生あたりからこの想いが強くなってきました。このあたりからダイエットをし始めます。とにかく早く痩せて、見返してやりたい。その一心から過度なダイエットを繰り返していました。

大好きな食事を封印し、食べる物は豆腐、葉物野菜のみ。毎日3時間のウォーキング。時々断食。これだけをひたすら繰り返す。

みるみるうちに体重は落ち、見事に5kg程のダイエットに成功。もちろん、見た目も変わりました。しかし、貧血で倒れる、生理がこない等不調続き。言うまでもなく長くは続きません。

ダイエットに成功しては即リバウド、そしてまた過酷なダイエットを1年ほど繰り返してました。

そして対に過食嘔吐へ

大学に入ってからもダイエットは続きます。自由な時間も増え、アルバイトもはじめお金も自由に使えるようになったので、好きな時間に好きな物を食べる事が出来ます。

しかし、食べる事=悪と思い込むようになったきっかけである母の前では出来るだけあまり食べないようになりました。

そして大学2年生、自室でコンビニで買ってきた物を夜中に食べていると途端に気持ち悪さと罪悪感に見舞われます。その時、以前漫画で見た過食嘔吐の女の子の事を思い出しました。

「このまま吐いてしまえば、今食べた事もなかった事になるのでは・・・」

気付いた時にはトイレでえずいていました。幸い夜中だったため、家族も寝ており、何十分も苦戦しようやく吐けた頃には達成感と安心感、そして希望を抱いていました。

「これからは過酷なダイエットをしなくても、大好きな食べる事をやめずに痩せられる・・・!」

その日から私の過食嘔吐は今日まで続いています。

何気ない一言が摂食障害を産む事実を覚えていて欲しい

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私の場合、周囲に執拗に「デブ」と言われなければ、人並みのダイエットで治まっていたかもしれません。体重や外見の細さに固執する事もなかったかもしれません。

なので、特に多感な思春期の頃は「あの子、ちょっと太ったな」と思っても、軽い気持ちや冗談でも、あまり本人に言わないであげて欲しいです。

全ては過去の話、たらればにはなってしまいますが、もしあの時、誰も私の外見をからかわなければ、今こうして摂食障害で悩む事はなかったのでは、と思う事があります。

 

以上が私が過食嘔吐になったきっかけです。

今でも過食嘔吐は続いています。辞めたいという気持ちと、やめて好きな物を食べられなくなってしまうのが怖い・嫌だという気持ちとの間でずっと悩んでいます。

一度なってしまうと中々治療が難しい摂食障害。しかしなるのは簡単なきっかけで起こりえます。どうか、心無い一言を気軽に発せないで頂けたら嬉しいです。

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